イベント情報

第2回 自動翻訳シンポジウム
〜自動翻訳と翻訳バンク〜

2019年3月6日(水)開催:本シンポジウムは終了しました。

AI、自動翻訳、関連法規の現在と今後について
有識者にご登壇いただき、
我が国の今後の戦略を多角的に議論する

総務省とNICTは、世界の「言葉の壁」をなくすことを目指すグローバルコミュニケーション計画を推進しており、その一環としてNICTは音声翻訳とテキスト翻訳の研究・開発・社会実装を進めています。これまでNICTにおいても翻訳の高精度化に必要な翻訳データの集積に取り組むとともに、2017年6月からニューラル機械翻訳技術の導入等を進めておりますが、翻訳技術を活用する分野によっては翻訳データが足りないことが課題となっています。
このような問題意識の下、総務省とNICTは、様々な分野における翻訳データの集積に向けて、NICTが様々な分野の翻訳データを集積して活用する「翻訳バンク」の運用を開始しています。 こうした背景を踏まえて、AI、自動翻訳、関連法規の現在と今後について関して有識者にご登壇いただき、我が国の今後の戦略を多角的に議論するため、『第2回 自動翻訳シンポジウム 〜自動翻訳と翻訳バンク〜』を開催しました。

事前申し込み者数が会場の定員を越え、当日の参加者数は昨年を大幅に上回り、成功のうちにシンポジウムを終えることができました。
ご来場いただいた皆様にこの場を借りて御礼を申し上げるとともに、当日の資料と模様(フォトギャラリー)を掲載いたします。

本シンポジウムは、内閣府の「官民研究開発投資拡大プログラム」(PRISM:プリズム)予算を活用して実施しました。

開催日時

2019年3月6日(水)

シンポジウム(参加費無料)
15:00 - 18:00【受付開始 14:00】

開場

コングレスクエア日本橋

東京都中央区日本橋1-3-13 東京建物日本橋ビル
http://www.congres-square.jp/access/

プログラム

15:00 - 15:05

主催者挨拶

総務省

15:05 - 15:40

基調講演「データがAIの燃料」となる時代の研究開発戦略」

大学共同利用機関法人
情報・システム研究機構国立情報学研究所 所長
東京大学生産技術研究所 教授 喜連川 優

東京大学生産技術研究所 教授 喜連川 優

15:40 - 16:55

翻訳バンクの概要説明

NICT フェロー 隅田 英一郎

→ 講演資料 / PDF

15:55 - 16:20

講演「医薬品開発向けAI翻訳の評価と導入」

アストラゼネカ株式会社
執行役員・サイエンス&データテクノロジー統括部長 田中 倫夫

→ 講演資料 / PDF

執行役員・サイエンス&データテクノロジー統括部長 田中 倫夫

16:20 - 16:55

講演「著作権法改正がAI開発に与える衝撃」

STORIA法律事務所
弁護士 柿沼 太一

→ 講演資料 / PDF

弁護士 柿沼 太一

16:55 - 17:55

パネルディスカッション

17:55 - 18:00

閉会挨拶

NICT 理事長 徳田 英幸

展示

14:00 - 19:30

74言語対応 夢の通訳機 POCKETALK(ポケトーク)

(ソースネクスト株式会社)

双方向“通訳”機「POCKETALK(ポケトーク)」 は、互いに相手の言葉を話せなくても、まるで通訳がいるように会話ができるAI翻訳機です。手のひらサイズながら、1台で世界74言語のコミュニケーションができます。海外旅行や出張だけでなく、インバウンド対応や、外国人就業者対応においても、様々なシーンで、言葉の壁をなくします。

事業者様·医療機関様向け多言語通訳タブレット

(コニカミノルタ株式会社)

事業者様の多言語での案内を支援するための、10言語に通訳出来るタブレットです。通訳アプリだけではなく高スキルの通訳オペレーターへビデオ接続することも可能なため、利用シーンや通訳内容に応じて適切なサービスを使い分けることが可能です。今回は医療向けの「MELON」の展示とデモを主に行う予定です。

機械·音声翻訳で多言語対応をサポート

(凸版印刷株式会社)

インバウンドによる訪日外国人及び在留外国人、留学生の増加に対応するため、すでに多くの現場で活用されているテキスト翻訳サービス「ジャパリンガル」と音声翻訳サービス「VoiceBiz」を展示し、実際に体験いただきます。

鉄道のサービスを向上する多言語音声翻訳ソリューション「駅コンシェル」

(株式会社日立超LSIシステムズ)

鉄道の運行情報や経路案内、忘れ物問合せなどを対話型の多言語音声翻訳で可能とし、訪日外国人へのサービス強化を実現可能。あわせて駅員の業務効率向上も支援。音声は英語、中国語、韓国語に対応しています。タブレット端末を用いて実際に体感ください。

特許庁 機械翻訳システムに採用された高精度文書翻訳ソリューション

(東芝デジタルソリューションズ株式会社)

当社は平成30年4月に特許庁から、国内外の審査官、企業、研究機関が利用する「機械翻訳システム」を受注し、現在、リリースに向けて開発を行っています。NICT-NMTエンジンを核に複数のエンジンと当社の自然言語処理技術を組み合わせることで、多様な専門文書に対する、高速かつ高精度な機械翻訳処理を実現します。その概要をご紹介します。

企業向け機械翻訳サービスMirai TranslatorTM

(株式会社みらい翻訳)

Mirai TranslatorTM は、NICTとの共同研究の成果を利用したニューラル機械翻訳エンジンを搭載する、グループでご利用いただく機械翻訳サービスです。テキスト翻訳とファイル翻訳が可能で、ユーザ辞書·翻訳メモリ登録機能が搭載されます。ISO27001認証取得のもと、AWS上で管理·運営される高セキュリティを担保したクラウド翻訳サービスです。

みんなの自動翻訳@KI(商用版)

(株式会社川村インターナショナル)

「翻訳バンク」を活用した国産ニューラル自動翻訳エンジン「みんなの自動翻訳@TexTra® 」の商用利用サービス「みんなの自動翻訳@KI(商用版)」をご紹介します。汎用モデル、特許特化モデル、IT特化モデルの3種類のエンジンがあり、企業ごと、分野ごとにカスタマイズしたアダプテーションエンジンも可能です。

「T-tact 」および十印の「みんなの自動翻訳 十みん」

(株式会社十印)

十印は1980年代より機械翻訳に取り組んできました。NICTと提携関係を結び、みんなの自動翻訳を商用利用可能にしたソリューション、「十みん」と「T-tact」をリリースしています。十みんでは、みんなの自動翻訳を使いやすいインターフェスで商用利用できます。T-tactでは、みんなの自動翻訳を翻訳支援ツール、翻訳メモリと組み合わせて活用できます。

特許と科学技術文献·技術文書に特化したNeural Translatorサービス

(日本特許翻訳株式会社)

米·中·韓·欧州·台湾·国際出願などの外国公報の和訳PatSpreadと英中独⇔日のPDF·ワード·PPTのレイアウト通りのDocSpreadの2つのサービスを提供。PatSpreadは1億文以上の特許文を学習したNICT 特許NMTを、DocSpreadは医薬110万文対をアダプテーションしたNICT汎用 NMTに、独自前後処理と並列翻訳で、高精度·高速に翻訳します。

翻訳者·専門家のためのニューラル機械翻訳支援ツール「GreenT」

(みんなのワードマクロ)

「ニューラル機械翻訳は間違いをする」という前提で誤訳修正を支援するWord用アドインです。用語統一はもちろん、常体·敬体の文末処理にも対応します。漢数字や西暦·和暦にも対応した英数字チェック機能に加え原文や訳文の修正候補を提案するので、ユーザーが訳文作成に集中できます。1文ずつ丁寧に翻訳をする作業環境を提供します。

主催

総務省、国立研究開発法人情報通信研究機構

後援

内閣府、法務省、外務省、特許庁

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