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多言語音声翻訳技術の沿革

多言語音声翻訳技術は35年の研究開発によって、実験室から出て、社会実装の段階に移っています。

多言語音声翻訳技術のロードマップ

初期
ルールベース

1986〜2000年頃

文法ルールによって文章を解析、語順ルールで外国語の語順に、翻訳辞書で単語も外国語に。
音声認識は不特定話者が扱えず、静かな室内での定型文の文節発声に限定されていた。

  • 1986音声翻訳の研究開始

第1パラダイムシフト
統計ベース

2000~ 2016年頃

コンピュータに学習用の翻訳データからフレーズ対応確率等を学習させ、確率が最大になる訳文を出力させる。
不特定の話者、一定の条件下であれば屋外でも音声認識可能だが、丁寧な発話が必要。

  • 2010世界初のスマホ・アプリVoiceTra®
    ~ネットワーク型音声翻訳~
  • 2014総務省グローバルコミュニケーション計画
    (第1期)開始
  • 2015多様な翻訳装置の開発開始

第2パラダイムシフト
ニューラル

2016年頃〜

違和感の少ない自然な文章に翻訳。
不特定の話者、雑音下でも高精度な音声認識が可能。
人間に極めて近い音声を合成できる。

  • 2017ニューラル翻訳の実装
  • 2020グローバルコミュニケーション計画2025(第2期)
    日常生活やビジネスを支える翻訳
  • 2025文脈・話者の意図等を補う通訳
  • 2030シビアな交渉にも使える通訳

「言葉の壁」を越えた世界の
実現に向けて

音声認識技術、自動翻訳技術、音声合成技術は、近年、実用性が非常に高くなり、スマートフォンのアプリや翻訳専用機などが急速に普及しています。
コンピュータによる同時通訳が実現すると、話している途中で翻訳可能な数単語のかたまりごとに日本語の訳として出力されます。そのため、話し終えるとほとんど時差なく通訳も完了します。これによって、誰でも時間効率の良いコミュニケーションが可能になると考えています。
同時通訳は、これからの時代に欠かせないリモート・コミュニケーション(リモート会議、リモート診療、リモート業務指示等)にも活用できます。
誰もが自由に交流できる社会を実現するために、翻訳バンクにご提供いただくデータを活用し、自動翻訳技術向上をめざします。

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