翻訳バンクとは
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エヌ・アイ・シー・ティー
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、情報通信分野を専門とする我が国唯一の公的研究機関です。情報通信に関する技術の研究開発を基礎から応用まで推進し、同時に、大学、産業界、自治体、国内外の研究機関などと連携し、研究開発成果を広く社会へ還元し、イノベーションを創出することを目指しています。研究分野は多岐にわたりますが、先進的音声翻訳研究開発推進センター(ASTREC)では、多言語音声翻訳技術の精度向上と対応言語数の拡大、および産学官の連携による社会実装を推進しています。ASTRECは、「言葉の壁」がない社会を実現することを目指しています。
総務省は、世界の「言葉の壁」を解消すること目的として、2014年に「グローバルコミュニケーション計画」を策定しました。以来、オールジャパン体制のもとに、NICTは多言語翻訳技術の研究開発と社会実装に取り組んできました。これまでの取り組みにより、NICTの多言語翻訳技術は、翻訳精度の向上や対応言語の拡大を実現し、多様な翻訳サービスが実用化・普及して、行政手続・医療・交通・観光等の様々な分野で活用されています。
今後2025年に向けては、「逐次翻訳」から「同時通訳」へ進化させ、社内会議・国際会議における議論、さらにはシビア交渉のシーン等に対応したビジネスでの利活用、政府全体で進める観光戦略や外国人材受入れ政策を背景とした外国人との共生社会の実現、日本国際博覧会(大阪・関西万博)における日本のプレゼンス向上などが期待されています。